ローンに関するコラム

個人間融資はキケン!手軽さのウラに潜む危険なワナ

自己破産などをして信用情報に問題がある方は、その情報が消去されるまでの最低5年間は消費者金融などからの借入れをすることが厳しくなります。
個人間融資であれば信用情報に問題がある場合でも融資を受けることが可能です。
「審査なく融資を受けることができるから助かる。」
「契約手続きがないから簡単。」
このようなイメージを持たれている方はちょっと待ってください。
確かに、個人間融資はインターネット上の掲示板やツイッターで貸し手と借り手の条件が同意すれば融資をしてもらうことが可能なため、手続きはかなり簡単です。
しかし、後々いろいろなトラブルに巻き込まれているケースが非常に多いのが事実です。
今回は個人間融資の特徴、そしてどのようなトラブルに巻き込まれる可能性があるのかについて紹介します。

個人間融資をするとどうなるの?

個人間融資というのは名前の通り、貸し手と借り手との個人間で融資の契約を結ぶもので
す。
このような個人間融資の場合は貸金業に登録している業者はほとんどなく、もちろん信用
情報機関に加盟していないため信用情報を確認して審査を行うといったことも行わない業
者がほとんどです。
いわゆる「闇金」と言われる業者です。
そのため、クレジットカードやキャッシングなどの返済が滞ってしまい自己破産など債務
整理を行った方や、信用情報に「ブラック」として登録されている方でも安易に融資をし
てもらうことが可能になります。
このように個人や闇金で借入れする場合でも「利息制限法」で定められている下記の金利
の中で融資を行わなくてはいけません

借入金額 上限金利
10万円未満 年20%
10~100万円未満 年18%
100万円以上 年15%

中には、利息制限法を守ったうえで融資を行っている個人や業者もありますが、ほとんど
の場合は違法な利息で融資を行っている悪徳業者が多いと考えておいた方が良いでしょう

最近ではチラシや新聞の折り込み広告以外にも、インターネット上の掲示板や、ツイッターなどでも融資を募っているものも多く見かけます。
特別な契約の手続きを行わずに融資を受けることができるので、つい頼ってしまいがちで
すが、その気軽さゆえに後々トラブルになってしまうケースがほとんどです。
次に個人間融資のメリットとデメリットについてご紹介します。

個人間融資をすることでのメリットとデメリット

個人間融資のメリットとデメリットについてご紹介します。
【メリット】
・ブラックでも借り入れできる
・直ぐに融資してもらえる
・契約方法が簡単
【デメリット】
・債務整理をしても取り立てが止まる保証がない
・色々な問題に巻き込まれる
・取り立てによる規制がない
次にメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。

メリットについて

ブラックでも借り入れできる

個人間融資は申し込み者の信用情報を開示して審査などは行わないため、申し込み者本人
がブラックなのかどうかを確認することができません。
そもそも悪徳業者はクレジットカードやカードローンなどの審査に申し込みたくても申し
込めない方をターゲットとしているため、申し込み者がブラックであるかどうかは問題で
はないのです。

直ぐに融資してもらえる

個人間融資の場合は、上記で説明したようにクレジットカードや消費者金融のように借入
れを申し込んだ際に審査などありません。
そのため、借り手と貸し手がお互いの条件に同意することができれば直ぐに融資をしても
らうことが可能です。

契約方法が簡単

個人間融資には特別に契約書を交わす必要がありません。
貸金業者として金融庁に登録してある場合は、契約を結ぶためには法律などにより様々な
決まりがありますが、個人間融資の場合は一切関係ありません。

デメリットについて

債務整理をしても取り立てが止まる保証がない

闇金や個人間での借り入れを行った場合でも自己破産などといった債務整理を行うことは
可能です。
その際は基本的に弁護士に依頼するかたちとなりますが、費用を節約しようと個人で解決
すようとする方も多いです。
しかしそういった場合手続き後、トラブルになるケースが多いため解決方法は慎重に選ば
なければいけません。
ここで注意しておかなければいけないことは、個人間融資の場合であっても債務整理を行
うことは可能ですが、取り立てを止めることはできないということです。
クレジット会社や消費者金融といった貸金業者からの借金の場合は、弁護士に依頼するこ
とで、それ以降は債権者が債務者本人と直接連絡をしてやり取りすることを法律で厳しく
規制されているからです。
しかし、個人間のやり取りの場合は、弁護士が介入したとしても本人と直接連絡を取り合
う規制がありません。
そのため、借金が債務整理で解決した場合でも個人間でトラブルになるケースが非常に多
いです。

色々な問題に巻き込まれる

個人間融資を利用した場合、個人情報が外部に流出する可能性が非常に高いです。
名簿屋などに個人情報を売られ、その情報が闇金などの悪徳業者に情報が流れてしまうと
様々な被害に巻き込まれてしまいます。
「毎日融資関係のメールが数100件送られてくる。」
「闇金業者からの電話が頻繁にある。」
このような状態であれば、着信拒否や迷惑メールの受信拒否の設定を行えば被害も少なく
なるかもしれません。しかし、「突然口座に身に覚えのない金額の入金があった。」など
といった「押し貸し」といった被害を受けるケースもあります。

 

取り立てによる規制がない

貸金業であれば法律で「債権の取り立てで人に威迫をし、私生活もしくは業務の平穏を害
するような言動をしてはいけない」と法律で厳しく制限されているため、過剰な取立てや
脅迫にあたるような言動を行うことはありません。
しかし、個人間融資の場合はそういった法律もないため取り立てによる規制がありません

そのため自己破産をして借金をゼロにした場合でも「取り立て屋」などに依頼されて違法
に返済を要求されたり、闇金であれば債務者の生活を脅かすような言動を行われる可能性
も十分にあり得るということを知っておく必要があります。

次に、個人間融資で受ける可能性のある被害について紹介します。

個人間融資でどのような被害を受ける可能性があるのか?

個人間融資や闇金での被害は減少することはあっても中々なくなることはありません。
それは、自己破産を行った方や「ブラック」の方など、消費者金融では融資を受けること
ができない方でも個人間融資であれば信用情報の確認なども必要なく、個々の同意えお得
ることができれば、安易に融資を受けることが可能だからです。
信用情報に問題があり、消費者金融などで借入れができないけど、どうしてもお金が必要
な方に対して「ブラックでも大丈夫。」「誰でも借りれます。」などと言われるとついつ
い頼ってしまいがちです。
しかし、このように個人間で借入れした場合は様々なトラブルに巻き込まれる可能性が非
常に高いです。

個人間融資では主に下記のようなトラブルの被害を受けるケースが多いです。
・個人情報の流出
・わいせつ目的
・保証料などの詐欺
それぞれのトラブル内容について解説します。

個人情報の流出

個人間融資の場合、インターネット上の掲示板やツイッターなどで貸し手が融資を必要と
している方を募ったり、借り手が融資をしてくれる人を募ることができ、お互いの条件が
合えば融資をしてもらうことが可能です。
融資をしてもらうためには個人情報を相手に伝えなければいけません。
その情報を、「名簿屋」や闇金業者などに転売され、個人情報が流出するケースがありま
す。
そうなった場合、迷惑メールが何通も送られてきたり、闇金業者から融資を促す電話が何
回も掛かってきたり、様々なことに悪用される危険があります。
突然見覚えのない金額が口座に振込まれ、後日違法な利息と返済を求められるといった「
押し貸し」といった被害を受ける可能性もあります。

わいせつ目的

 

悪質な業者や貸し手の場合は、融資をする条件として、わいせつな写真や行為を要求され
る場合もあります。
たとえその事を了承して取り引きを行ったとしても、貸し手が融資の約束を守ってくれる
といった保障は一切ありません。
最初は丁寧な対応で取り引きを行い信用させてから、徐々にわいせつな行為を要求される
ケースなどあります。

保証料などの詐欺

事故破産など信用情報にブラックとして登録されている方が、消費者金融などで融資を受
けることが厳しいということを逆手に取り、下記のような料金を融資前に要求されるケー
スがあります。

・融資のための手数料
・融資の保証金
・返済能力を確認するためのお金
このような料金は返ってくる保証もありませんし、もちろん料金を入金したからといって
融資をしてもらえる保証もありません。

個人融資の被害額は返ってこない場合が多い

個人間融資で被害を受けたお金は戻ってこないことがほとんどです。
お金の返還を求める場合は、貸し手が詐欺である証拠をつかまなくてはいけません。
しかしこのような詐欺の場合、多重債務者を利用して作成した口座や、「出し子」などと
いった口座からお金を引き出す人をアルバイトで雇っていたりと、警察に証拠をつかまれ
ないように様々な手口で警察の目を潜っています。
しかも、口座や携帯電話などを契約して、その口座や携帯電話が犯罪に使用された場合、
最悪の場合自身も犯罪に関わっていると判断され、刑事処分を言い渡される可能性もあり
得ます。
自己破産や債務整理を行った方、または「ブラック」の方でも最低5年以上経過すれば事故
情報は消去されるため、登録が消去される期間を待つのか、金融庁に貸金業として登録済
の比較的審査に通りやすいと言われている中小金融機関に申し込むことをおすすめします

独立行政法人の国民生活センターが2016年に発表した多重債務者からの相談件数によると
、年々相談件数は減ってきていますが、まだまだ年間で15,000件を超える相談があるよう
です。

年度 相談件数
2011 45,559
2012 38,674
2013 32,204
2014 30,992
2015 29,146
2016 17,254

このような詐欺の被害を受けた場合でも、全額は厳しいかもしれませんが一部の返還請求
が行える場合もあるため、まずは弁護士や法律事務所に相談するようにしましょう。

まとめ

個人間融資は自己破産など債務整理を行うなど、信用情報に問題がある方でも融資を受け
ることが可能です。
しかし、インターネット上の掲示板やツイッターなどで借り手を募っている個人や業者か
らの融資のやり取りは避けておいた方が良いです。
個人間融資の場合は「利息制限法」を無視した、違法な金利で利息を請求されることが多
いからです。
このような悪徳な個人や業者から一度でも融資を受けてしまうと、後々とんでもない被害
に巻き込まれてしまうケースも非常に多いです。
もし、債務整理を行ったなど「ブラック」でお悩みの方は、信用情報から事故情報が消去
される最低5年間以上が経過するまで待つか、貸金業として登録済の中小金融機関に相談
してみましょう。
それでも無理なのであれば、公的な融資制度である「生活福祉資金貸付制度」の利用も検
討してみては如何でしょうか。